自作をさも他人が書いたかの様に語る1

マーキング
怖いお話／mebouki0907 - カクヨム

廃墟マニアの友人に撮影の助手として誘われた「俺」は任された精密機材を彼の後から運んでいた。先行していた彼が指定した階に上がったが、その階のドアには×印が……。

ニアミス系ってめちゃくちゃ怖くない？ニアミス系ホラーです。
結局友人は何者かに襲われているし、声も出ずに立ち尽くしていた「俺」の後ろでは何者かがドアを閉めます。これ、声出してたらどうなってたんだろうね……間一髪で命拾いしたな。

これ二段オチなんですけど、最初にここで×印が印象付いているからこそ、読者も語り部たる「俺」も最後の最後で同じ恐怖を共有できる。のっぺらぼうなどに見られる「再度の怪」という奴ですね。

もしあの時「俺」も声を出していたら、そこで襲われても助かっていたら……彼の部屋にももしかしたら×印がついていたのかな、と。たらればの話を考えるとキリがないあたりホラーという感じ。

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お気に入りなので自画自賛してみよう！と思ったんだけどちょっと照れ臭い一方でお気に入り小説はやっぱりお気に入りだな～～と言う気分です。

ホラーを書くときは「何をされたら怖いか」とか考えるんですけど、そうするとやっぱり「近くにいるぞ」というのは怖いだろうな～～～やったろ。と言う気持ち。

間一髪で助かったけど、本当に自分とその人の差はそれだけだったんだろうか……と言うのもホラーの醍醐味だと思っています。

タイトルに「1」とあるようにまたやるつもりです。